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大産大と民間組織連携/教育から起業一環支援
大阪産業大学の大学院工学研究科が民間のベンチャー育成施設、京都リサーチパーク(KRP、京都市)の人材育成ノウハウを導入し、起業家育成を目指した教育プログラムを進めている。修了後に起業する場合は、KRPが後押しする。教育から起業まで一貫して支援する日本では初めてという産学連携の取り組みだ。 【読売新聞 2004年6月20日(日)】

【学生の事業計画 修了後に実現も】
この教育プログラムを開発したのはKRPの産学ビジネス部EBSセンターだ。副所長の中川普巳重さんは「講義中心のカリキュラムではなく、新製品やサービスの開発に向け、具体的な課題を設定し、起業を体感してもらうのが特徴」と話す。課題に弁当屋を選んだのは、無店舗、移動店舗のほか、手作りか、大量生産かなど限りない事業展開が考えられ、頭の体操にうってつけだからという。
EBSセンターは起業家の育成だけでなく、企業の新規事業支援も請け負う。所長の長本英杜さんは「新規事業を立ち上げる人材の育成は、起業家を育てるのと同じ。新規事業も起業家精神がなければ務まらない」と共通点を説明する。
KRPとの連携は、大学にとっては、人材育成のアウトソーシング(外部委託)だ。中心スタッフの山田修教授は「教員は各分野の専門家であり、学生が立てた事業計画を、より具体化させるのが役目だ。企業のノウハウを教える段階で、プロの力を借りられるのは大きい」と産学連携の意義を強調する。
KRPが、国内有数のベンチャー育成施設であることも大きい。修了時に起業の意志があれば、事務所の間借りをはじめ、事業が軌道に乗るまで、面倒を見てもらえるからだ。
もっとも、すべての学生が、入学時点で起業の意志を固めているわけではない。門本さんは地元にある門本鉄工所の二代目。事業は金属加工が中心だが、最終製品を手がけるのが夢だ。大岩さんは過去に断念した大学院の夢を実現した。販売会社の起業を準備しつつ、「研究開発にも取り組みたい」と目を輝かせる。それぞれの思いの結実に向け、KRPの後押しも欠かせない。

 
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