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大学がベンチャービジネスに出資
大阪産業大学は大学発ベンチャー3社に出資するなどベンチャー創出に積極的に取り組んでいる。出資3社のう2社は大学院生が社長を務めるなど、学生がビジネスを実体験する場としても機能している。 【日経産業新聞 2003年2月21日(金)】

大産大がベンチャー創出と関わりを持つきっかけとなったのが、セラミックス関連技術開発のオーエスユー(大阪府大東市、山田修社長)。2000年12月に設立された大産大初の大学発ベンチャーだ。社長の山田教授は創業前に大学へ出資を打診した。
「当時は大学側に担当の窓口がなかったうえに、理事会で認めてもらう準備も必要だった」(山田教授)ので、大学から出資を受けて会社を設立するまでに約1年かかった。しかし大学発ベンチャーを作ってみると予想以上に外部の反響が大きいことが判明。今度は大学自ら創業支援に乗り出した。
中山英明・大産大常務理事は「ベンチャー創出には教育効果、宣伝効果など副次的な効果が期待できる」とみており、黒字経営が可能と判断すれば今後も出資に応じていく方針。
大産大が全国の高校に配布するパンフレットには、大学院生とベンチャー企業の経営者を兼ねる山崎、大橋両社長を「(学生、社長の)二足のわらじ」として大きく紹介している。ベンチャー創出に熱心な大学というイメージ作りにも取り組んでいる。
大産大の中村康範教授が同志社大学や大阪工業大学の教授らとともに設立した鍛造成型解析のロバスト・エンジニアリング(大阪府枚方市、赤松雅巳社長)のように、大学からの支援を受けない企業も出てきた。
ただこれまでに出資した3社は近い将来、株式公開が見込めるわけではない。事業化できる有望な技術を抱えている研究者は学内にそれほど多くないとの見方もある。大産大発ベンチャーをさらに増やし伸ばしていくためには大学の積極的な関与が必要になりそうだ。

 
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